仕事内容

足場や鉄骨、重機などは建物が完成した際、すべて撤去されるため、目に見える形で鳶職人の仕事が残ることはありません。しかし、完成した建造物を見たとき、鳶職人の胸には何にも代えがたい達成感や満足感を感じることができるといいます。

高所作業がメイン

鳶職には「足場鳶」「鉄骨鳶」「重量鳶」といった分類があります。

これらに共通するのは建物の建設や改修工事に必要な足場や鉄骨、重機等を高いところに上がって組み立てるという点です。高所で機敏に作業する鳶職人の姿はしばしば建設現場の華ともいわれるほどです。

高いところに上がる際は必ず命綱としてのロープと、それを支持物に固定するためのフックなどから構成されている安全帯というベルトをするのが規則になっており、事故を防止していますがそれでも危険であることには変わりありません。

そのため、鳶職人は常に緊張感を持ち、神経を集中させながら作業に臨んでいます。

見習い期間は、学ぶ姿勢、早さ、そしてやる気が重要です!

足場の上に上がると、地上から何十メートルも高い場所に立つ事になります。
その足場の上で重い物を持ち、時には足場のおぼつかない場所に立ち、作業をしなければなりません。

この見習い期間で心身ともに鍛える事となります。足場の下から先輩達の指示に従い、物を運び、道具を運び、心身を鍛え、自分が足場の上での作業に入れる時には、何事にも動じない身体と心が出来上がっていくでしょう。

作業風景

タワークレーンを組み立てたり、解体もします

工事現場は、『とび職に始まり、とび職に終わる。』と言われています。

まず、どの職種よりも先に工事現場に入り、現場の囲いを組みます。
次に、建物の基礎となる鉄骨を建てたり、建物の外周に足場を組みます。
大型現場になると、タワークレーンを組み立てたり、解体もします。

そして、高くて危険な場所にも「とび職」が一番最初に乗り込み、
他職が安全に作業できる為の足場を組んだりもします。

そのため、「とび職」がいないと工事がはじまらないことから、
『とび職に始まり、とび職に終わる。』と言われているのです。

工事現場では一目置かれる存在であり、
現場を引っ張っていくリーダーで尊敬される存在なのです。

高所作業がメイン